2025年11月21日に公開された映画「TOKYOタクシー」。
タクシー運転手の浩二が高齢者施設へ向かう85歳のマダムを乗せ、東京の思い出の場所を巡りながら心を通わせていく物語です。
山田洋次監督が手掛けたこの映画は松竹創業130周年を記念して製作され、興行収入は16億円を超えるヒットを記録しました。
しかし、一方で「TOKYOタクシーはパクリではないか?」という声がたびたび話題になります。
過去の有名映画と似ている設定や展開、俳優の起用などで、議論されました。
この記事では、「TOKYOタクシー」がパクリだと言われる理由やその作品について深堀りします。

- 「TOKYOタクシー」がパクリと言われている理由を知りたい人
- 「TOKYOタクシー」に似ていると言われる作品を知りたい人
- 『パリタクシー』 や 『グリーンブック』 との共通点が気になっている人
「TOKYOタクシー」がパクリといわれる作品まとめ!
「TOKYOタクシー」がパクリだと言われる作品は下記の通りです。
- 『パリタクシー』
- 『グリーンブック』
これらの作品はいずれも名作と呼ばれる映画であり、高い評価を受けています。
ただし、こうした共通点の多くはジャンル特有の表現である場合も多く、「他作品の影響」や「オマージュ」として捉えられることも珍しくありません。
1つずつ順番に見ていきましょう。
本記事はネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。
「TOKYOタクシー」が『パリタクシー』のパクリだと言われる理由4選
「TOKYOタクシー」がパクリと言われる作品として、特に多く挙げられるのが『パリタクシー』です。
『パリタクシー』は人生の危機に陥った無愛想なタクシー運転手と、終活に向かう92歳のマダムがパリの街を巡りながら、互いの過去と人生を見つめ直すヒューマンドラマです。
2022年に公開され、日本での興行収入は1.7億円を突破しています。

理由① 「タクシーで街を巡りながら人生を振り返る」ストーリーが似ている
『パリタクシー』との類似点で特に指摘されることが多いのが、タクシーで街を巡りながら人生を振り返るストーリーです。
「TOKYOタクシー」では、タクシー運転手の浩二が85歳のすみれをタクシーに乗せ、東京から葉山へ向かう道中で、すみれの希望により思い出の場所に立ち寄ります。
柴又や隅田公園、横浜元町など実在する場所を巡りながら、すみれの思い出を重ねていく物語です。
一方、『パリタクシー』では、タクシー運転手のシャルルが92歳のマドレーヌをタクシーに乗せ、エッフェル塔や凱旋門などの名所を訪れながら、彼女のこれまでの人生に耳を傾けます。
どちらもタクシーで様々な場所を巡りながら、乗客の女性の過去を描いている点が共通しています。
わかし名所を巡ることで、それぞれの街の魅力も伝わりますね。
理由② マダム役の「倍賞千恵子さん」と「リーヌ•ルノーさん」が似ている
また、『パリタクシー』とのマダム役の倍賞千恵子さんとリーヌ•ルノーさんが似ています。
「TOKYOタクシー」では、85歳のマダム高野すみれ役を倍賞千恵子さんが演じています。
倍賞さんは『男はつらいよ』シリーズなど数多くの作品で活躍し、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞や紫綬褒章を
はじめとする数々の賞を獲得した日本を代表する俳優です。
一方、『パリタクシー』では、92歳のマダム・マドレーヌ役をリーヌ•ルノーさんが演じています。
リーヌ•ルノーさんはフランスの国民的な女優兼シンガーで、パリのミュージックホールやラスベガスでも成功を収めています。
どちらも、長いキャリアを持ち、それぞれの国を代表するベテラン俳優が役を演じている点で共通しています。



倍賞さんは2026年に「TOKYOタクシー」で2度目の日本アカデミー賞
最優秀主演女優賞を受賞しています。
理由③ 「戦後の女性を取り巻く家庭事情や社会背景」を描いている点が似ている
また、『パリタクシー』とは戦後の女性を取り巻く家庭事情や社会背景を描いている点が似ています。
「東京タクシー」では、すみれが若い頃に初恋と出産を経験し、その後、別の男性と結婚するも苦悩に満ちた結婚
生活を送ることになります。
戦後の日本社会における女性の立場や、当時の社会的な価値観がすみれの人生に大きく影響している様子が描かれています。
一方、『パリタクシー』のマドレーヌも、若い頃の恋愛や出産を経て、その後、結婚した夫からのDVを受けるなど、
波乱に満ちた過去を経験してきた女性です。
物語では、1950年代のフランスで女性が置かれていた厳しい環境が描かれています。
このように、どちらの作品でも家庭や結婚生活での苦悩を抱えながら生きた女性の人生が振り返られ、その背景にはそれぞれの国の戦後社会における女性の立場や社会事情が影響していることが共通点です。
理由④ 「TOKYOタクシー」は『パリタクシー』のリメイク作品である
そもそも、「TOKYOタクシー」は、『パリタクシー』を原作に、舞台を東京へと移したリメイク作品です。
山田監督はインタビューで、
「フランス映画『パリタクシー』を観た際に、内容は重いのに何故ここまで軽快かつユーモラスに観られるのか。」
と『パリタクシー』に心惹かれた理由を説明しています。
また、「こんな時代だからこそ軽やかに楽しく観られる作品を作りたい」と考え、日本を舞台としたリメイク作品を
製作したと語っています。
つまり、2作品の設定やストーリーに共通点が多いのは、「TOKYOタクシー」そのものが『パリタクシー』を日本の
舞台に置き換えて作られた作品だからです。
「TOKYOタクシー」が『グリーンブック』のパクリだと言われる理由2選
「TOKYOタクシー」がパクリと言われる作品として、『グリーンブック』も多く挙げられます。
『グリーンブック』は、人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカを舞台に、黒人のピアニストと白人の運転手が旅を通して友情を深めていく実話を基にした物語です。
日本国内では興行収入21.5億円を記録し、大きな話題となりました。


理由① 主人公が「家族を養うために」タクシー運転手として働く点が似ている
「TOKYOタクシー」との類似点で特に指摘されることが多いのが、主人公が家族を養うためにタクシー運転手として働く点です。
「TOKYOタクシー」の主人公・浩二は、娘の高校の入学金や車検代、生活費を稼ぐ必要があり、経済的に厳しい状況に置かれていました。
そんな中、ある女性を東京から葉山まで送る長距離の依頼が入り、まとまった収入が得られることから、その依頼を
引き受ける事になります。
一方、『グリーンブック』の主人公・トニーは、働いてたナイトクラブが約2ヶ月間休業することになり、その間の家族を養う費用を稼ぐため、高い報酬を得られる運転手の仕事を引き受けます。
どちらも、家族を支えるためにタクシー運転手として働く点が共通している作品です。



依頼をきっかけに、乗客と特別な時間を過ごす事になる点も似ています。
理由② 「運転手と乗客の距離が縮まっていく展開」が似ている
また、「TOKYOタクシー」との運転手と乗客の距離が縮まっていく展開でも似ていると言われることがあります。
「TOKYOタクシー」の浩二は当初、すみれを少し気難しい乗客として捉えていましたが、人生に深い孤独や秘密があることを知り、次第に情が芽生えます。
一方、『グリーンブック』では、教養があり気品を備えたドンと粗野な運転手トニーが長距離の移動を共にする中で互いを理解していく展開です。
黒人であるドンが差別を受ける場面を目の当たりにし、それまでトニー自身が抱いていた偏見や先入観が変化していきます。
どちらも、相手の置かれた状況や過去を知ることで、当初とは異なる見方をするようになり、運転手と乗客との距離が縮まっていく話の展開が似ています。
「TOKYOタクシー」がパクリと言われることに対するSNSの反応
「TOKYOタクシー」については、SNSでもさまざまな意見が投稿されています。



原作をそのまま再現せず、日本に合わせて物語を再構築しているため、
原作との違いについては意見が分かれますね。



原作と比較して観るとアレンジもより分かりますね。
「TOKYOタクシー」はパクリと言われるが名作である!
「TOKYOタクシー」がパクリと言われる理由には、過去の作品との共通点がいくつか見られることが理由でした。
具体的には、下記の作品です。
- 『パリタクシー』
- 『グリーンブック』
設定や展開、俳優の起用などが似ていると指摘されています。
タクシーを題材とした映画自体が限られるため、共通する部分が重なって見えるのかもしれません。
リメイク作品のため比較されがちな「東京タクシー」ですが、東京国際映画祭でも評価されており、一つの作品として楽しみたい映画です。

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