週刊少年サンデーで2016年から2021年まで連載されていた「双亡亭壊すべし」。
大正時代から存在する呪われた屋敷の「双亡亭」。
主人公の凧葉 務や能力を持った者たちが双亡亭の破壊に挑むアクション漫画です。
しかし、一方で「双亡亭壊すべしはパクリではないか?」という声がたびたび話題になります。
過去の漫画の設定や作者自身の過去作品との展開が類似点が指摘されました。
この記事では、「双亡亭壊すべし」がパクリだと言われる理由やその作品について深堀りします。

- 「双亡亭壊すべし」がパクリと言われている理由を知りたい人
- 「双亡亭壊すべし」に似ていると言われる作品を知りたい人
- 『うしおととら』 や 『からくりサーカス』 との共通点が気になっている人
「双亡亭壊すべし」がパクリといわれる作品まとめ!
双亡亭壊すべしがパクリだと言われる作品は下記の通りです。
- うしおととら
- からくりサーカス
- スタートレック
- 二笑亭
これらの作品はいずれも日本を代表する人気漫画であり、高い評価を受けています。
ただし、こうした共通点の多くはジャンル特有の表現である場合も多く、「他作品の影響」や「オマージュ」として捉えられることも珍しくありません。
1つずつ順番に見ていきましょう。
本記事はネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。
「双亡亭壊すべし」が『うしおととら』のパクリだと言われる理由2選
「双亡亭壊すべし」がパクリと言われる作品として、特に多く挙げられるのが『うしおととら』です。
『うしおととら』は1990年から1996年まで週刊少年サンデーで連載されていた「双亡亭壊すべし」と同じ藤田和日郎の漫画です。
お寺の息子の主人公蒼月潮が蔵の地下で獣の槍に封印されていた妖怪の「とら」を解放し、2人で世界の存亡を掛けた戦いに巻き込まれていく怪奇バトルです。

理由① 人間 VS 妖怪というバトルの構図が似てる
『うしおととら』との類似点で特に指摘されることが多いのが、人間VS妖怪の怪奇バトルです。
「双亡亭壊すべし」は双亡亭を舞台に絵画から現れる謎の怪異と能力を持った人間との戦いを描いたバトル漫画です。
一方、『うしおととら』は人間の潮と妖怪のとらがコンビを組んで様々な妖怪と戦闘を繰り広げます。
どちらも妖怪との戦いがメインで物語が進み、ホラー要素を含む怪奇バトルが類似していると言われます。
個人戦では無く集団戦に発展して最終的な戦いを迎えるという展開も似ているといえます。
わかし原作者が同じであるためセルフオマージュなのかもしれませんね。
理由② 封印された力が物語の鍵を握る点が似ている
また、『うしおととら』との封印された力が鍵を握っているという点でも似ています。
「双亡亭壊すべし」のタイトルにもなっている双亡亭は大正時代から続く呪いの屋敷で、妖怪を封じ込める役割をしています。
一方、『うしおととら』は獣の槍によって500年間地下で封印されていた妖怪のとらを解放することから物語が始まります。
どちらも長い間封印されていた、強大で未知の力が解放されたところから物語が始まるというのは共通点です。
世界の運命を握るのは妖怪であり、戦いを生き抜くために重要な鍵となります。



『うしおととら』の読者からすると物語の展開が似ていると感じることでしょう。
「双亡亭壊すべし」が『からくりサーカス』のパクリだと言われる理由2選
「双亡亭壊すべし」がパクリと言われる作品として、『からくりサーカス』も多く挙げられます。
『からくりサーカス』は同じ藤田和日郎の作品で1997年から2006年まで週刊少年サンデーで連載されていました。
莫大な遺産を巡って、命を狙われた少年・才賀勝と人を笑わせないと死ぬ「ゾナハ病」にかかった拳法家・加藤鳴海、人形を操る少女・しろがねの3人が数百年の因縁の戦いへと挑むアクション漫画です。


理由① 「宿木」と「しろがね」の容姿と高い戦闘能力が似ている
『からくりサーカス』との類似点で特に指摘されることが多いのが、「宿木」と「しろがね」の容姿が似ている点です。
「双亡亭壊すべし」に登場する宿木は環境省の特殊災害対策室作戦課に所属する戦闘のプロフェッショナルです。
ショートヘアーで前髪が長く任務を遂行し高い戦闘力を持ちます。
一方、『からくりサーカス』のしろがね(エレオノール)は自動人形を壊す事を目的に育てられた戦闘のプロフェッショナルです。
しろがねの容姿は銀髪のショートヘアーでマリオネットを操り戦います。
どちらも容姿がショートカットで釣り上がった目をしており見た目が似ています。
宿木の戦闘能力が高くクールで感情に流されず任務を遂行する姿はしろがねと重なる点が多いです。



綺麗でミステリアスな姿が宿木としろがねを連想させます。
理由② 主人公の「凧葉務」と「加藤鳴海」の正義感が似ている
また、『からくりサーカス』とは主人公の2人の正義感の強さという点でも似ていると言われることがあります。
「双亡亭壊すべし」の凧葉務は売れない頼りない絵描きですが、いざとなれば強い正義感を発揮し人を助ける為に自分を顧みず行動する性格です。
一方、『からくりサーカス』の加藤鳴海は人を笑わせないと死ぬ「ゾナハ病」を患いながらも才賀勝を守る優しさを持っています。
どちらも不器用な性格でありながらも命を掛けて他人を守る優しさを持っており、主人公らしい熱血さが出ています。
泥臭いような2人の熱い生き様が2つの作品が似ていると連想される理由とも言えます。



破天荒でも優しさを芯に持つ強さに感情移入する読者も多いのではないでしょうか。
「双亡亭壊すべし」が『スタートレック』のパクリだと言われる理由2選
「双亡亭壊すべし」がパクリと言われる作品として『スタートレック』も多く挙げられます。
『スタートレック』はジーン・ロッテンベリーが制作したアメリカのSFシリーズで1966年から続くメディア・フランチャイズです。
各作品によってハードSF、スペースオペラ、コメディー、サスペンス、ヒューマンドラマなどの要素を含み、その内容は様々で8本のテレビドラマ、3本のテレビアニメ、13本の映画が製作されています。


理由① 「窒素生命体」と「宇宙生命体」である敵が似ている
『スタートレック』とは未知の生物が侵略するという点で似ています。
「双亡亭壊すべし」の呪いの元凶は地球外からの侵略者であり、人間を液体上にして取り込んだり未知のテクノロジーを埋め込んで改造した生体が敵です。
『スタートレック』シリーズの中では最強の敵である機械生命体の「ボーグ」や液体状の流動体生物が登場します。
単なるオカルトホラーでは無く、真実は宇宙生命体による侵略であったという展開が似ています。
ホラー漫画からの宇宙SFへのシフトチェンジされていくような構造が共通点です。



物語のスケールが大きくなり圧倒されます。
理由② 宇宙に空間転送、異星人と理解し合う展開が似ている
また『スタートレック』との空間転送や異星人と心を通わせていくという点で似ていると言われます。
「双亡亭壊すべし」の終盤では双亡亭の深層部から敵の母星に繋がる門が開き、時空を超えた決戦が始まります。
また、敵と対峙する中で生命体の過去に触れて対話を試みるドラマ展開があります。
一方、『スタートレック』の空間を移動出来る転送は作品の代名詞的なテクノロジーです。
更にお互いの文化を理解し合い平和的な解決を目指すのはシリーズの重要なテーマとされています。
敵と戦うだけでなく理解して意思を交わそうとする点が両作品で共通しています。



敵を倒す以外の解決の糸口を掴む展開は藤田和日郎らしいとの声もあります。
「双亡亭壊すべし」のモデルは『二笑亭』
「双亡亭壊すべし」のモデルとなったのは大正時代に東京の向島に実在した建造物です。
木造3階建ての洋館で建築の知識が無い素人が作りました。
行き止まりの階段、開かないドア、迷路のような構造などが特徴で不気味な作りになっています。
作者の藤田和日郎はこの建物の異常性を双亡亭のデザインを反映させたと公言しています。
「双亡亭壊すべし」がパクリと言われることに対するSNSの反応
「双亡亭壊すべし」については、SNSでもさまざまな意見が投稿されています。



同じ作者なので雰囲気が似ると思われます。



キャラクター設定や配置が似ています。



自身の作品のセルフオマージュとも考えられます。
「双亡亭壊すべし」はファンに愛される藤田作品である!
「双亡亭壊すべし」がパクリと言われる理由には、過去の作品との共通点がいくつか見られることが理由でした。
具体的には、下記の作品です。
- うしおととら
- からくりサーカス
- スタートレック
- 二笑亭
同じ作者の藤田和日郎の過去作品から展開やキャラクター精神を受け継いだとされています。
また、ホラーをオカルトからSF展開へと変わっていく様子がこれらの作品を連想させるようです。
しかし、自身の作品のセルフオマージュやSF作品へのリスペクトを込めているとも言えます。
長年に渡り愛される藤田作品の要素が沢山詰まった漫画です。
過去作品と比較されながらもファンに愛され続けているのは至高のエンターテイメント作品の1つであるということに間違いないでしょう。

コメント